いつかまたね
とても
きれいに笑うんだね
錆びしい景色が眼にしみて
僕は少し
重力から剥がれた
頼りない背中は
立ち去る為の羽根を
探していた
"サヨナラ"ひとつが
スピード狂で鼓膜を突き抜けたから
口から溢れ出るテキストは
音になる前に
ぎこちなく地面へ
落ちてしまった
僕はインクに沈んだの
線の海に紛れてさ
無闇矢鱈と踠いたとして
脚を取られるだけなので
静かにそのまま下降して
上辺一帯眺めていよう
色は今は要らないよ
二階調で染めあげて
カオスのようなサドネスは
何処で終わるか解ってる
ここで雨でも降ったなら
無かったことになるのかな
止められない泪も
流れ消えてくれるのかな
歪んだシルエットも
これきり "これから" 無いけれど
君とハピネス 手を繋ぎ
それならそれは良いことね
ひとり黙り座り込んだ
手に触れた
草が冷たく気持ち良く
吸い込んだ空気が
肺に刺さる
そんな感覚も
感覚の解釈も
もうどうでも
眼を瞑り暗闇の中
三つばかり数えたら
僕の眼も
新しい日々をちゃんと
捉えられたら、なんて
都合いいなぁ
夜に触れた
風が頬を冷やした
澄み切った群青に星が
ひとつふたつみっつ...
瞬いて
空が僕の方を
眺めているような
そんな気がした