ライン


生まれながらに既に
定められたスタートラインが違う

 

何をしたってさながら僕は負け犬だ
...そう言って慰めてる僕がいる

 


そんな風に君は呟いていたね

 

色んなことひしめき合って
気がつけば僕ら
誠実さや温かさと離れ離れ
路頭に迷い迷子になってる

 

薄靄暗雲にて四面楚歌
心許なくて自己否定する日々
感情、言葉、呑み込んだ
ウッてなったんだ

 

そんな状態、何年、何十年
続くこともあったりして
そんな己にうんざりで
熱くなれるものいつからか
解らなくなって麻痺して
ウッてなったんだ

 

不条理、不運、不謹慎
過激加速化してゆく
不協和音のこの時代

 

今、どれを、どのように
大切にしたいかなぁ

 

 

ぼくに与えられしこの身体で
ぼくは一体何を与えられるでしょう

 

 

 

紛い物ばっか溢れて
昨日も今日も明日も
僕達を翻弄させるだろう

 

僕達の心を鼻歌交じりで
いとも容易く引き裂いてく

 

上っ面のメッキに隠されてる
捻じ曲がった鼻っ柱

 

チープな情報の羅列を売り物に
君の泪すら酒の肴さ

 

饒舌な言葉なんて要らない
小手先の上手さも要らない
長続きなんてしない
いつかバレちゃうんだ

 

不器用でも遠回りでも
浮いたって沈んだって
真剣に生きてる君のこと
見つめてる

 

 

真実を知りたいから
僕ならガラクタで構わない
君ももう気にせず
走れ走れ走れ

 

 

僕等の時代
ヘドロ塗れで腐りきってる
だけどまだ辛うじて呼吸してる
君ならもう振り返らず
進め進め進め

 

 

ラインならここから
僕等の歩幅で引いてゆく

 

紛い物ばっかり飽きちゃったんだ
僕たち密やかに
本物になっていこう

 

 

 

密やかに

 

本物になっていこう